「ゼブラガニZebrida adamsii の単独生活と効率的な配偶者獲得」 ゼブラガニはラッパウニ、イイジマフクロウニ等、数種類のウニに外部寄生して単独で生活しています.その名のとおり体色は濃紫色と黄白色の縦縞模様で、ラッパウニの体色に特に合っています.カニはウニの棘を刈込み、幅1Bくらいの溝をつくりそのみぞの間に隠れています.このカニがどのようにしてオスとメスが出会うのか、またなぜ単独生活しているのかを研究しています.繁殖期になるとオスのカニが自分の乗っているウニを操作してメスの乗っているウニに近づき、乗り移って交接します.実際にどのようにウニを操作しているのか、またメスをどのように認識しているのかをしらべています. 「テンジクダイ類の繁殖生態」 テンジクダイ類の繁殖生態を研究しています。室手湾では沢山のテンジクダイ類が観察できます。テンジクダイ類の特徴はなんといっても、雄が卵を口内保育するという珍しい習性を持っていることです(下の写真はオオスジイシモチの産卵シーン)。今夏の繁殖シーズンは、この魚を注意深く観察してみてはいかがでしょう。雄の口内に卵を発見できるかもしれませんよ。 「ニジギンポの繁殖生態」 「イシヨウジCorythoichthys haematopterus
の繁殖生態」 「イチモンジハゼ(Trimma grammistes)の両方向性転換に関する研究」 私が研究しているのはイチモンジハゼという体長3cmほどの小さなハゼです(ガンガゼの針と大きさを比べてみてください)。このハゼはホンソメワケベラのように性転換をすることが知られているのですが、なんと、オスからメスにも、逆にメスからオスにも自由に性を変えることができるのです。なぜこのハゼがこのように自由に性を変えることができるのか、ということを明らかにしていきたいと思います。 |