事務局より 09/11/06
クマノミ類をずっと研究している服部さんからメールとクマノミの写真を頂きました。
沖縄県瀬底島 服部尚久さん撮影 2006年6月下旬
1.5 cm TL シライトイソギンチャクに他の2尾と生息
沖縄県瀬底島で撮影された幼魚なのですが、腹鰭が長いと言えるかどうか微妙でした。
写真を見て、長い、長くないと言っても仕方がないので、少し乱暴ですが、写真から腹鰭の長さを測定してみました。実寸を測ることは無理ですし、記録された全長は目視による大ざっぱなものですから、この場合は体部比という測り方を用います。
腹鰭の長さと最も測りやすそうな(白帯があるので見易いです)尾柄高をノギスで測り、その比(VL/CPD) をとってみました。
黄色の矢印間(尾柄部の最も狭いところ)が尾柄高(CPD)、
白矢印の腹鰭の基底から先端までが腹鰭長(VL)です。
幾つかの画像などでざっと比較してみました。これは比をとる訳ですから、画像を幾ら拡大して測定しても結構です。
奄美 大和浜 2.9 (3 cm TL) 常見さん(上の写真)
奄美 清水 3.3 (3 cm TL) 常見さん
奄美 安脚場 2.8 (4 cmTL) 原さん
八丈 八重根 2.6 (3.5 cmTL) 原さん
沖縄 瀬底島 2.3 (1.5 cmTL) 服部さん
図鑑 1.7(10 cm SL)(魚類検索の線画)
あいにく、普通のタイプの幼魚で測定できる写真を持ち合わせていません。どなたか測りやすそうなアングルの写真をお持ちの方は送って下さい。
常見さんが奄美の清水で撮影された個体は相当に腹鰭が長いと言って良いですね。