平井 衆さんから年末のパラオでのダイヴィング報告が届きました。文章に添えて、「PALAU DIVE LOCATION MAP」をお土産にいただきました。早速、パネルにして事務局に貼っています。文中の番号はこの地図の中の番号です。この地図、すっきりしていてとても綺麗なものなので、パラオに行かれる方はダイヴィング・ショップで求められたらいかがでしょう。情報も盛り沢山でインテリアとしても楽しめます。 その地図の制作者である、D. E. Bailey 氏と連絡をとったところ、掲載の許可をいただきましたが、他の地図や参考になる文献まで教えていただいたので、次の機会にまとめて紹介したいと思います。 |
「パラオ」 |
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文・写真 平井 衆 |
『初日にスノーケリングに行った時、昼食を取るために立ち寄った「ロング ビーチ」と呼ばれる島。地図上の「 Yoo Passage」辺りだと思う。島に着いたら「ロング・ビーチ」の名のようなビーチは見当たらず、小さな砂浜が島にへばりついているだけ。ここが?とガイドの”ケンジ”君(彼は現地の人で日本語は話さないが、多分おじいさんか何かが日本人なのだろう。日本人の顔をした若者、日本の名を持った若者も結構いるようだ)に聞くと、写 真では写っていないが、午後4時頃、引き潮になると幅数メートルの通路のような島が海の中に浮き上 がるんだ、と説明してくれた。♪海が割れるのよ〜♪というわけだ。天候がもう一つだった。この後、大シャワー。』 『英国人で9年間日本に住んで英語教師をしているヒラリー。彼女とは2日間一緒に潜った。彼女と僕はどうでもいいんだが、僕の着ているT-シャツに注意!特に胸のロゴに!上陸後、ダイヴショップFishn'Finsのカフェにて撮影。 (事務局より:試作品のTシャツです。会員の方には出来上がり次第お送りします。) |
行程は12月28日夕刻に出発、1月2日の朝帰国。出発時に「パラオに積乱雲が停滞し、着陸できない恐れがあります。その場合はグアムに着陸するか、引き返すこともありますので、ご了承下さい」ということだった。JALの機長をやっている友人から「パラオの飛行場は恐い。着陸が難しい」と聞いていたので、ちょっと心配だったが、なんとか無事到着した。まったく、最初から!という感じだ。 (事務局より:この時、フィリピンに時季外れの低気圧があり、ついていませんでしたね) 着いたのは、29日夜中の1時か2時頃。ホテルまで車で20分くらい。荷物だけ整理してすぐに寝て、翌朝起きたのは9時頃だったか?それから町を散策したが、大したものは何も無し。結局ここは海しかない。 (事務局より:海の中では体重から解放されるとはいえ、たくましい人です) 31日は波が荒くて沖には出れずに、コロール(KOROR)島に近い湾の中で日本の沈没船(僕らが見たのは 多分 No.24だが、この辺りには何隻も沈んでいる。零戦も何機か。)を見て、No.23の『シャンデリア・ケイヴ:Chandelier Cave(海底鍾乳洞)』に行き、最後 は『ジェルフィッシュ・レイク:Jellfish Lake』。 雨が降っている時には寒かったが、海は暖かだっ た。海中にいる方が暖かい。 (事務局より:文中の番号と地名については、このページの左下方にある地図を参照してください) |
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『ここの奥に幅3メートルくらいで高さ50センチくらいの穴があいていて、そこをスーノーケルで通り抜けるとポッカリと静かな中海がある。つまり、この島は「ドーナツ状」になっている。中は静かで、魚は少ないようだが、プカリプカリ浮かんで空を見上げていると、色々な鳥が行き交う。まるで、別天地だ。場所は忘れたが、このような島は結構あるようだ。』 |
湾内に沈んでいる日本の軍艦のポイントでは透明度もあ まり良くなく、ちょっと無気味だった。ガイドのオリヴァーが、潜る前に、甲板から狭い通路を通って船の先端にある部屋まで行くか?と言っていたが、それだけは勘弁してもらった。 (事務局より:閉所恐怖症の私も、ちょっと探検してみたくなります。鍾乳洞の中には生物はいなかったのかな?) |
元旦は、やはり同じ所からボートに乗り込んで、礁湖中に点在する数々の島々の間を通り抜け、『ジャーマン・チャネル:German
Channel』を通ってNo.61の『タートル・コーヴ: Turtle Cove』へ。ここまで、ボートで1時間以上かかる。実は、スノーケリングでも、この近くまで来ていた。 (事務局より:この『TURTLE COVE』というのは、海中の崖に出来た窪みを指すのでしょうか?) |
ひとつ気付いたのだが、魚はいつも縦に泳いでいるものだとばかり思っていたが、横になって(つまり平たく)泳ぐこともあるんだ。こちらがカメラを向けるとポーズを取るように横になる。しばらくこんな格好で泳いでいる。おかげで上から下に向かってカメラを向けることができるので、撮りやすかった。これは、警戒しているのだろうか?それとも大きな面を見せて威嚇しているのだろうか? 今回は、沈没船、海中鍾乳洞、ドロップ・オフ、それに岩のトンネルをシュノーケルを使っ てくぐり抜けると、池みたいになっている別天地 、と色々経験できた。海の不気味さ、 神秘さ、美しさ、不思議さ、などをまた知ることができた。少し、自信もついた。 最後にもう一つ土産話を。パラオは前述の通り観光名所はない。レストランも、地元の「ロコ」が行くようなところはない。目立ったのはやはり日本レストラン。居酒屋に寿司屋。それに焼肉屋、中華レストラン。最近できた、カプリチョーザもあった。つまりは、観光客相手の所しかないようだ。 |
事務局より: 最初の記念碑的なログなので、ほぼ全文を紹介しました。次は水中写真もどうぞ。海の中のことだけでなく、風土や土地の人々についても心を開いて見つめる姿勢が大事だと思います。他の会員の皆様も、どうぞお気軽にTOPIC PAGEへ記事を投稿して下さい。事務局一同お待ちしています。 お土産の地図の中に、ダイヴァーに向けてメッセージがあり、「後に残すのは泡とウェイクだけにして下さい」と書かれていました。是非とも心掛けたいものですね。 |