1.ベンガルフエダイ 平田智法 11/29/02
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既にお気付きかもしれませんが、本種はしばしばヨスジ フエダイに間違われています。
・本種の特徴は背鰭棘が11本(ヨスジフエダイは10本)のほかに
・背鰭外縁・尾鰭外縁に暗色域がない(ある)*微妙な個体あり
・体側中央縦線の下方に縦線がない、縦線は計4本
(中央縦線の頭部下方に短い縦線がある、縦線は計5本)
・縦線が比較的太い(比較的細い)
等の特徴があります。
高知県土佐清水市以布利の魚類調査を海遊館・京都大学・高知大学の共同で1998〜2000年の3年間行いました。遠藤先生もメンバーでしたし、私もお手伝いしました。この過程で定置網の漁獲物にこれら2種が含まれていることが判明しました。これがベンガルだよと初めて見せられた時はヨスジフエダイそのものにしか見えませんでしたが、見慣れてくると水中でも区別できます。(かなり微妙な個体もいますが・・・)
その後UWAの学生さん(大阪市立大学柴田君)が室手でも両種が存在することを確認しました。その他高知県西南部の大月町や沖の島でも両種を確認しています。
他の地域では、如何でしょうか?分布域に興味があります。