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ハゼと共生するテッポウエビの仲間はダイバーに人気が高いにもかかわらず、図鑑などには“Alpheus
sp.”としか書かれていない種が多く、「和名で呼びたい病」の僕などはかなりイライラが募っていました。そうしたところ、串本海中公園センターの野村恵一さんが、日本産のテッポウエビ11種について整理を行ったとのお知らせが
BBS1821 で紹介されました。
野村恵一 2003 日本に産するハゼ類と共生するテッポウエビ類の分類学的検討.
日本生物地理学会会報、第58巻、49-70
それぞれのテッポウエビの生態写真が掲載されている図鑑の紹介もされています。そこで、今回の報告例と自分の手持ちの図鑑との対照表を作ってみました。皆さんにもご利用頂ければと思います。
論文中には沢山の引用例があるのですが、一般のダイバーに馴染みがあり、僕が持っている図鑑として次の7冊を選んでまとめました。
「海の甲殻類」,峯水
亮,2000. 344 pp.文一総合出版,東京.
「エビ・カニ ガイドブック ‐ 伊豆諸島・八丈島の海から」,
加藤昌一・奥野淳兒,2001.157pp.阪急コミュニケーションズ,東京.
「エビ・カニ ガイドブック2 ‐ 沖縄久米島の海から」,川本剛志・
奥野淳兒,2001.157pp.阪急コミュニケーションズ,東京.
「ハゼガイドブック」,林
公義・白鳥岳朋,2003.223pp.
阪急コミュニケーションズ,東京.
「海洋生物ガイドブック」,益田
一,1999.404pp.東海大学出版会,東京.
「フィールド図鑑 海岸動物」(改訂版)益田一・中村宏治・林公義・
小林安雅 編集 1993.東海大学出版会,東京.
(節足動物エビ類の章は武田正倫氏が分担執筆)
「サンゴ礁の生きもの」,奥谷喬司編著,1994.
山渓フィールドブックス,9:220-232.山と渓谷社,東京.
(フジツボ・シャコ・エビ類の章は武田正倫氏が分担執筆)
「海の甲殻類」の改訂第2版と「沖縄海中生物図鑑8」は直接に参照していませんが、野村さんの論文より、掲載ページを引用しています。 また、余吾さんから野村さんに対照表の確認をお願いして頂いたところ、論文中には記載されていない引用例を更に幾つか紹介していただけましたので、それらも加えました。