最近のAUNJーBBS


このページでは、会員の方々からAUNJーBBSに寄せられた書き込みの中から、皆様方にも一部をご紹介します。

投稿者名T.H (1/28/02)

定置網と聞いて、富戸で定置網やっている知り合いがいたので
聞いてみました。なんと、このところ毎日5センチ位のハリセ
ンボンが数百キロ単位で入っているそうです。お隣の川奈では、
26日が3トン、今日は5トンも入ったとか。いまだかつてない
ことで、ベテラン漁師も首をかしげているそうです。
 対馬海流沿いでしか起こらなかった「寄り」が、黒潮沿いの
太平洋岸でも起こり始めたのでしょうか? 東伊豆だけでなく、
あちこちからそのような事実が報告されているみたいです。

投稿者名R.H

今回の「研究室の海から」の記事はとても興味深いものばかり
でした。Hさんも仰ってましたが、全くの同感です。
私も伊豆へは時折出かけます。
神奈川県在住ということもあって、元々は神奈川県内メインに
足を伸ばしていました。
イシヨウジやゼブラガニは数は少なく探すのに一苦労するため、
観察を定期的に継続するのは厳しいのですが、他のは容易に探
せます。観察も可能ですので、一つでも出来ることから試しに
やってみたいと思わせる内容でした。
イチモンジハゼの性転換の話は初めて聞き、驚きました。
『何故そんなことが?』、『どうやってそれを証明したか?』
と夜も眠れない程です。是非、御教授下さい(笑)
最近のダイバーたちは、『ただ写真撮っておしまい』の人が多
い中で、こういう話はとても興味があります。
自分でも観察することで確認して、噛み砕いた説明をお客さん
や仲間たちに伝えることが出来たらと思います。

投稿者名T.H

 オキゴンベはどんなものを食べているのか興味があったのです
が、残念ながらよく分かりませんでした。写真を添付しますので、
見ていただければ幸いです。

事務局より
 送られてきたオキゴンベの写真をギャラリーに紹介します。
口にくわえている餌動物の同定を講師陣に回覧して、御意見を伺いました。
未だ、精査中なのですが、多毛類のウロコムシの仲間だろうということです。はっきりしましたら、詳しく、判別の手がかりなどもここで紹介します。

なお、この写真は、最近のトピックページー2に紹介しています。

投稿者名:H.H
タイトル:ウネタケの白化

元浦のウネタケをみていて疑問に思ったことがあります。
ウネタケは褐虫藻が逃げ出すとポリプをほぼ全て体内に
収め彼らが戻ってくるのをただただ待っているかの様でした。
「食べれなくなるのはピンチではないのか!
誰もご飯をくれないのならちょっとでも自分で獲ったらどうなんだ!」
と思ったりもしたのですが・・
ポリプの役割って褐虫藻が作り出す栄養源あっての活動なのでしょうか?
ウネタケのポリプの役割とは…

人間のものさしで見ている部分を差し引いても、
いかがなものでしょうか?   

白化が長引けば長引く程「死」に近づくけれど…
相棒が逃げ出したのなら
私はただ帰ってくるのを黙って待つのみ…
これは造礁サンゴ全般にもいえるのでしょうか?

このメッセージへの返信を要約して紹介します

ウネタケの白化とポリプの摂餌について(講師陣からの回答)

 1998年の異常高温によるポリプの白化現象は、造礁サンゴだけでなくソフトコーラルでも記録されています。

 水槽での観察では、ウネタケの白化群体でも摂餌行動を行っているケースを観察したことがあります。しかし、回復には至らず数ヶ月後に斃死してしまいました。
 サンゴ類では完全白化=斃死のケースが多いと思っています。それだけ共生藻の働きが大きいということでしょう。
 ただし、昼間にポリプを伸ばす種類と、夜間にポリプを伸ばす種類とがあるので、昼間だけの観察で判断することはできないと思います。白化現象とその 後の摂餌や回復についての観察は、かなり長時間にわたる昼夜の連続観察が必要だと思います。
 造礁サンゴの場合は、摂餌による栄養摂取よりは共生藻による栄養補給に頼る割合が高いので、完全に回復して再び成長できるかどうかは、種にもよるだ ろうし、白化の期間にもよると思います。

 継続観察で回復が確認できたときには是非ご連絡ください。

事務局より:私たちも大変に勉強になりました。こうした視点で観察を皆で続けたいですね。元浦での今後の追跡、期待しています!

投稿者名:R.H.
タイトル:クマノミフォーラムに参加

余吾さん、みなさんこんにちは。
季節柄、海に出かける機会が増えてきますが、いかがお過ごしですか?
先日、クマノミフォーラムに参加してきました。
AUNJではオープンセミナーとして位置付けられているフォーラムでしたが、それを抜きにして楽しむことができました。
クマノミ一つとっても、奥深い話を聞くことができました。
映像を交えたモイヤー先生の解説、越智先生の科学的な生態観察と研究、そして加藤さんの観察とイソギンチャクと共生する生物の話。
どれをとっても今後のダイビングに役立つものばかりでした。願わくば、もっともっと広くいろんな人に知って、来てもらいたいなと思いました。
今後もいろいろ開催されることを期待してます。

投稿者名:Y.A.
タイトル:粟国に行ってきましたよ

 本日、粟国島から帰ってきました。東京からのお客さんたち5人と、3泊4日のTOURでした。台風通過の2日後からでしたが、初日はいい天気&凪ぎ、2日目からはすっかり梅雨に戻って、曇り空でした・・・残念。しかし、ダイビングの方はやっぱりベストシーズンなだけあって、ギンガメアジもイソマグロもいっぱいいましたよ!ギンガメアジは300匹くらいはいた!水面から5mくらいのところに塊になって、流れの下には赤いふんが散乱してました。さすが、粟国!!しかし、同時にオニヒトデがとても多くて、お一人は刺されてしまいました。お湯につけて救急対処しましたが、ちょうど流れとウネリとお魚達があいまっているところに多くて、これからも被害者続出しそうです。これから行かれる方がいれば、本当に気をつけてください。4年前わたしがこの海でガイドしていた頃は、手付かずの美しいサンゴ礁が延々広がっていて、文句のつけようがないダイビングエリアでしたが、今では逆にサンゴが目立ってしまうほど荒涼とした水中風景になってしまい、さらにオニヒトデとは・・・大モノに興奮しつつも、悲しい気持ちにもなってしまいます。いつかまたあの美しい景色の中で潜りたいなあ。あ、そう言えば粟国ではハリセンボンを見かけませんでした。不思議ですねえ。


投稿者名:R.H.
タイトル:ムギワラエビとオルトマンワラエビについて

 ダイバーが普段見かける甲殻類で、今までムギワラエビと呼んでいたやつは実はオルトマンワラエビだったというのを最近、よく聞くのですが、その経緯や形態的な違い、生態を知りたいと思ってます。
 『ネイチャーガイド・海の甲殻類』では、オルトマンワラエビとして記載されていました。

このメッセージへの返信
投稿者名:事務局/坂本
タイトル:Re^2: ムギワラエビとオルトマンワラエビについて

 講師の野村恵一さんの紹介で、「海の甲殻類」峯水 亮著(文一総合出版)を監修をされた奥野淳兒さんから、コメントをいただきましたのでご紹介します。
 峯水図鑑において従来ムギワラエビとされていた種をオルトマンワラエビとして扱ったのは、大澤氏の論文(Osawa and Nishikiori,1998) に従ったためです。この論文に掲載されている検索表に基づき、手元にあった房総半島、伊豆半島、八丈島のスキューバ潜水で採集したムギワラエビ標本を調べ直したところ、すべてオルトマンワラエビに同定されました。おそらく、これまでのフィールドガイドものでムギワラエビとされていたものはすべてオルトマンのほうだと思われます。また、C. dolichopus の名で学術論文に記載されている種の生息水深を見るとかなり深いので、通常スキューバでは観察できないものと推察します。

(事務局より:C. dolichopusは、Chirostylus dolichopusの略で、ムギワラエビの学名です。一方、オルトマンワラエビの学名は、Chirostylus ortmaniiです。なお、引用されていた文献(Osawa and Nishikiori,1998)を取り寄せようと思いますので、形態等について何か情報が得られましたらご紹介します。)


投稿者名:A.M.
タイトル: 始めまして、宜しくお願いします。

 はじめまして。A.M.と申します。
 この度、無謀にもAUNJに入会させていただきました。右も左もわからない、ふつつか者ですが、どうぞよろしくお願いします。実は、なんちゃってオープンウォーターで、3〜4回くらいしか潜ったことがなく、海洋生物の知識がほとんどありません。きっと、とぼけた質問をたくさんしてしまうと思いますが、何卒おつきあいの程お願いします。


投稿者:N.T.
タイトル:AUNJについて

こんばんわ。坂本さん。先日、友人にAUNJについて紹介し、ホームページを見て貰った感想を聞いたので、何か今後の参考になればと思って、書いています。

友人は、オープンのライセンスを持っていて、今まで2-3回スキューバダイビングをしています。本人は、海に棲む生き物について興味を持っていますが、ホームページを見ると、とても専門的な知識を持った人たちが集まる会というイメージを抱き、何も知らない自分は入会しても恥ずかしいのではないか?と、躊躇していると言っていました。

私自身は、海洋生物の生態等について今まで知る機会の無かった方にもたくさん入会して貰って、一緒に学んで行けたらと思っています。

坂本さん始め、会員の皆さんはどのように考えていらっしゃいますか。

投稿者:事務局
タイトル:Re:AUNJについて

AUNJの会員には様々な方がおられますが、一つの共通点があります。それは、海洋環境に対する強い意識です。

講師と評議員の方々にもその意識は共通しています。講師の方には、一般会員への指導、助言、案内をしていただくと共に、自身の啓蒙活動の研鑽をしていだき、評議員の方にはAUNJの方向性や活動案等を事務局と共に考えていただくことと、補佐、監査をお願いしています。これらの方々は、現在、海洋生物に関わる研究、教育等に関わる現役の方々で、それなりの研究実績、社会的な地位を有す人たちです。その肩書きを見て、中には気後れしてしまう人がいるかもしれません。でもそんな必要はありません。この方々もみんな海が大好きな人達なのです。根底に流れている意識には共通のものがあるのです。だから、恥ずかしがらないで、仲間に入ってもらいたいと思います。

初歩的な質問だって大いに結構です。初歩的な質問の中には、重要な発見への手がかりがしばしば隠れているものです。そんな質問をうやむやにしないで、AUNJ事務局にお寄せください。事務局のスタッフが代って、講師や評議員の方々に質問します。きっと適切な回答が返ってくると思います。

AUNJでは、海洋環境への意識さえ持っている人であれば、会員として大いに歓迎します。そして入会していただいた方々には、AUNJと共に意識をもっと高め、社会への啓蒙活動を目指して欲しいと思います。

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