GALLERY / Page 7
TPG-031〜040


T.P.G. 040(03/27/04)
 余吾 豊「ウミタナゴの胎仔」
 関連BBS:2007

昨日、旨そうなウミタナゴが出ていたので煮付けにしようと
思い、求めました。

案の定、胎仔が入っていました。案の定、台所からキャー。
僕は可愛いと思いました。


全長25cmのウミタナゴから出てきた胎仔。全長35mm。

全部で61尾。半透明のピンクの子宮に入っていました。この全てが健やかに育って産まれるかどうかは知りませんが、どれも良くサイズが揃っています。各鰭が成魚に比べて広いのが分かると思います。毛細血管が密に分布しており、ヒレの表面から栄養分を吸収するとされています。消化管には糞が一杯詰まっています。鱗は出来ていますが、未だ、色素が無くて透けています。左上の隅に1枚の鱗が写っています。体液にまみれて色が付いています。

産まれるのは全長50-60mm位で、その時には体は親と同じ色となっています。尾鰭の方から出てきます。

全て、ポン酢、大根オロシ、一味唐辛子で頂きました。シロウオより美味しかったです。

さて、ウミタナゴの親はお煮付けにしました。とても美味しく、「鯛のタイ」で有名な肩帯の骨をみると、この胎仔の顔にそっくりでした。

T.P.G. 039(03/22/04)
 瓜生知史「ノコギリザメの幼魚」
 関連BBS:1994

ノコギリザメの幼魚の写真です。


吻の両側に並ぶヒゲ?が格納式になっていたのはビックリしました。イメージ的には堅そうなのですが、鋸の歯は柔らかく、木を切るためのものではなく、餌を探すための器官のような気がします。
この幼魚はエビ網にかかった母親のお腹から出てきたもので、頭から10匹ほどぞろぞろ出てきたそうです。
普段ダイバーが目にしないノコギリザメは夜行性らしく、夜間に仕掛けられるエビ網に良く掛かり、また、春に良く掛かるそうです。
大先輩の話によると夜は水深20m位の砂地にノコギリザメがごろごろいるそうです。
もしも、夜間に潜れたらノコギリザメの繁殖行動などが見られることでしょう。
この幼魚は2004.3.16に採集されたものです。
春に出産なんですね。

瓜生より補足です。03/23/04
全長は約30cmで初島産です。
エビ網に掛かったノコギリザメを船に上げたら腹から幼魚が出てきたそうです。
その後、この幼魚は水槽に入れ2日間ほど飼われていました。
私はこの幼魚を受け取り、初島の海中へ持っていき撮影しました。
ノコギリザメの吻には下方に伸びる長いヒゲが2本出ています。
幼魚においてもこれは確認できました。
しかし、吻の両側に出ている突起は出ていませんでした。
よく見ると吻部の両側はこの突起を収納出来る構造で、今回の幼魚の突起は全て収納されていました。
この突起は柔らかいのですが、成魚に関しては堅さや収納が出来るか不明です。

事務局より:上記の不明点について、調べてみますね。


T.P.G. 038(01/23/04)
 
仮屋伸一「ヒトデの住人」
 関連BBS:1871

 先日(7月11日)潜っていたときのことです。
田辺『ミサチ』というポイント、水深19mにオオアカ
ヒトデがいました。エビでもいないかなぁ・・・
とのぞいてみると
添付した写真のものがくっついていました。

 大きさは3cm程でした。毛虫のように動きます。
あまりクネクネという感じではなく、ヒトデの上をすべる
ように動いて裏に回り込もうとしました。
 同じような黒い個体もいたのですが、写真の個体を撮影
しているうちにヒトデから離れてしまったようで見当たら
なくなってしまいました。黒いほうはもう少し小さく、
2cmあるかないか、といった大きさでした。
 田辺はヒトデ自体はあまり多くないですが、この『ミサ
チ』というポイントではオオアカヒトデが良く見られます。
が、こういった生物は初めて見ました。

 事務局より:串本海中公園センターの野村恵一さんに同定
をお願いしました。以下、そのお返事です。
 同センターの内田紘臣氏にお尋ねしたところ、多毛類
(ゴカイ類)ウロコムシ科の一種 Asterophilia curlea
(和名なし)とのことです。
 オオアカヒトデの他にオニヒトデからも知られ、近縁種に
ナマコに付くナマコウロコムシがいます。

T.P.G. 037(06/16/03)
 
府川哲生「パイプの住人-2」
 関連BBS

去る10/24のダイビングで、以前投稿させていただいた鉄パイプの中に別のエビが住み着いているのを見つけ、11/8の時点まで確認しました。最初は2個体ほど居ましたが、11/1の時点では大きい方の1個体に、11/8の時点では、ピストルの撃鉄の方の鋏が無くなっていました。

 他に鉄パイプにくっついている中で、私が確認できたのはイソギンポの2cmくらいの子供が1個体、サラサエビが5〜6個体程度でした。

【撮影月日】2003/10/24
【撮影地】 早川ビーチ(神奈川県小田原市早川)/水深11m
【体長】  4cm(目測)  
【その他】 水温22.0度/透視度 2〜6m/ウネリ強
【コメント】何も無い見渡す限り砂地のビーチに沈んでいる鉄パイプの構造物は「公団のマンション」並みに人気の住宅です。以前見つけたエビは、次に見に行った時は失踪してしまっていましたが、新たにテッポウエビの仲間が住み着きました。
 彼は、ウネリに飛ばされない様に鉄パイプにつかまりながら撮影している私の指のすぐ横まで来て、「パチンっ!!」と撃鉄を弾いたのでした。
参考ログ

T.P.G. 036(06/16/03)
 
府川哲生「パイプの住人」
 関連BBS

昨日のダイビング中、水中に三角形に組まれて沈んでいるパイプの中で添付のようなエビを見つけました。一瞬「サラサエビ」なの?とも思ったのですが、手持ちの「エビカニガイドブック」等の写真と比較してもそれらしい種類が見当たらず、ギャラリーに使えるかもと送らせて頂いた次第です。


【撮影月日】2003/6/15
【撮影地】 早川ビーチ(神奈川県小田原市早川)/−10m
【体長】  2cm(目測)  
【その他】 水温22.0度/透明度・透視度 3〜5m/デジカメ
【コメント】何も無い見渡す限り砂地のビーチに沈んでいる鉄パイプの構造物は「公団のマンション」並みに人気の住宅です。マダコやハナアナゴ、ホシササノハベラ等色々な生物が住んでいます。そんな鉄パイプの住人のエビにモデルになってもらいました。

講師の野村さんからの回答です。
 お尋ねのエビはアシナガモエビモドキの雌、もしくはアシナガモエビのいずれかです。本州暖流域の普通種で、潮間帯もしくは浅い潮下帯の藻の茂みにたくさん潜んでいます。両種は同所的に分布するため、確実な同定のためには標本の精査が必要です。


T.P.G. 035(05/06/03)
 西田高志「アミダコ?」
【関連BBS】1584,1585


5月4日午前10時ごろ、恋の浦の岸近くの水深40cmにオウムガイのように浮遊する、不思議なタコを捕獲したので画像をお送りします。外洋性のアミダコと思われ、大型なのでメスのようです。実物はホルマリン固定しています。


T.P.G. 034(05/06/03)
 加藤昌一・原崎 森「アサガオガイ」
【関連BBS】


撮影:原崎 森


4/26前日浜に打ち上げられたてのアサガオガイが大量に捕獲できました。ついでにアオミノウミウシも沢山!!!
さっそくバケツに入れて観察していたら、なんとアサガオガイがアオミノウミウシを食べ始めたのです。
私の知る限りではアサガオガイは刺胞動物のカツオノエボシやカツオノカンムリなどを主に主食としていると聞いていました。
それが同じ軟体動物のウミウシを食べてしまうとは?


T.P.G. 033(02/05/03)
 山本正之「垂直落とし」
【関連BBS】1330,1332,1333,1362

【状  況】AUNJBBSでテンス類の潜砂行動が話題になっています。添付した写真はキュウセンですが,これは垂直落としの潜り損ねですか?すでに絶命でアクキガイ科?の肉食小型巻き貝がたかっています。詳細データ失念で申し訳ありません。中部日本海の水深5−6mです。
【事務局より】不思議な遺体ですね。死体という方が良いのかな?
手前は調査測線でしょうか。冬眠のまま永眠し、後半部が砂から出たのでしょうか?それにしては立ちすぎですね。分かりません。大型褐藻はツルアラメですか?


T.P.G. 032(12/11/02)
 石田根吉「これはなんでしょうー4」
【関連BBS】
【撮影月日】2002年11月30日
【撮影場所】神奈川県富戸ヨコバマ水深1m 
【状  況】水温17℃。渦の直径は3cm程度
 
 

ウミウシの卵塊の左巻きの話がとても興味深く、一昨日、富戸の 海で僕も探して見ました。すると、エントリーしてすぐ、水深1mの岩の上に左巻きの白い卵塊(?)のようなものを見つけました (TPG032-A)。今まで特に注意はしておりませんでしたが、浅場で比較的よく見かけるものです。これもウミウシの卵なのでしょうか。

が、驚いたのは、そこから1mほど離れたところで見られた同様の卵塊(?)は右巻きだった事です(TPG032-B)。これは何でしょう?
事務局より:分かりません。講師の方にもお尋ねしたのですが、 「ウミウシではないと思うけど、では何なのか?卵塊ではあろうけ ど・・・・」ということです。何度も見かけたような気もするのですがね。
 



T.P.G. 031(11/18/02)
 太田樹男「これはなんでしょうー3」
【関連BBS】1259
【撮影月日】2002年11月10日
【撮影場所】神奈川県熱海曽我浦ビーチ水深5m 
【状  況】
 大きさは2cm四方
 岩場と岩場の間の砂の上に一匹だけいました。
 当初はウミウシかと思い調べていたのですが、
 判定できませんでした。
 サービスの方にも確認してみたところ、そちらでも
 分からないとの回答でした。これはなんでしょう?

事務局より:講師の野村恵一さんからの回答です。
ご質問の”物体”は、ウミシダ(たぶんニッポンウミシダ)の自切 した腕です。ウミシダ類は腕を容易に自切させることができ、本体 から切り離された腕の羽枝はけっこう長い間(1日以上)動いてい ます。そのため、写真のように自切腕が丸まっていると、あたかも 独立した生物のように見えます。おそらく、撮影者が現場に来る ちょっと前に、魚か何かの生物(別のダイバーの可能性もあり)が ウミシダにちょっかいを出して自切させ、落ちた腕を発見したのでしょう。


戻る