DIVING LOG BOOK No.11

ログブックー[初めての八丈」
 余吾 豊 12/07/06  開始 

「初めての八丈」
参照記事:
南風泊通信の「御蔵島顛末記」



皆さん、これがなんだか分かります?
日付を間違えています。12/05/2006 撮影 余吾 

 セミナーが終わり、平塚駅から東海道線に乗りました。同行者は吉川さんと海野さん。海野さんと三宅島でセミナーを開催する場合の問題点を話しました。吉川さんも三宅島には何度も通われているので、うん、うんと頷きながら聞いている。アカコッコ館には研修設備が整っており、そこをセミナー会場にし、宿泊は料理がとても美味しい民宿があるのでそこにすればいい。ダイヴィングはガスの関係で実施できるかどうか微妙。従ってダイヴィングを予定に組み込むと実施できなかった場合の代替プログラムを用意しておかないとならない。潜水器材を持参しても、無駄になると困る。やはり、ダイヴィングは個人のフリー・プログラムとし、セミナーを重視したプログラムを組んでおく必要がある。ガスが出ていなければ、陸上の植生の復活や鳥の観察プログラムを取り入れれば、頭の休憩になるし、食欲も増すだろう。こんなことを話している内に藤沢駅に着き、そこで吉川さんが下車。それから、多良間島でスキンダイヴィング教室を計画している会員の粟野さんのこと、筑前大島で計画しているダイヴィング基地のこと等を海野さんと相談しました。あっという間に海野さんも乗り換えで下車。一人になり、途端に寂しくなりました。

 横浜で京急に乗り換え、羽田に着いたのが15:20。八丈行きの最終便が16:00。やはり、原さんの言ったとおり、車で移動しなくて正解でした。飛行はわずか40分。ぼんやりセミナーのことを思い出している間に八丈へ着く。前回は御蔵島からヘリで八丈に飛んだので、着陸するときは面白くてワクワクしましたが、ジェット機の着陸はやはり怖い。何時も足を踏ん張って我慢します。パラシュートを何故積んでいないかが不思議。パラシュートについては、ジョークのようだが、本当の話がある。第2次世界大戦が終わった後、シルクが不足したが、パラシュート用の絹の生地がふんだんにあり、これを下着に転用したそうだ。ショーツなどには部位によって印刷された注意書きが残っている場合があり、そこにはこんなことが書かれていたそうだ。

 「横になったら直ぐに取り外すこと。外したら綺麗にたたんでおくこと」
 
 面白いですね。

 空港には長男の渉が迎えに来てくれていて、2年ぶりに再会。元気そう。加藤さんのレグルスに着いて、加藤さんと再会。東京でのクマノミフォーラム以来ですから、6年ぶりかな?水谷さん、安藤君とは何度も電話で話はしているけれども初対面。ラッキー、クー、チェリーとも初対面。いきなり、チェリーに噛みつかれました。猫のココはどこかに行っているらしく、未だ、挨拶が出来ない。

 夕食を皆で取りましょうと近くのお店へ。安藤君は昨夜、しこたま飲んだそうで、彼が運転。八丈では飲酒運転事故が続き、とても取り締まりが厳しいとのこと。くさや、アシタバの天ぷら、カンパチの島寿司などの定番料理とピザやお刺身を食べながら、色々な話を交わす。加藤さんは九州のことを何も知らないので、九州出身の安藤君、渉、僕は唖然とし、そして、からかう。ミさんも呆れた様子。九州と言えば、フェニックスが並んだ暖かいところというイメージしかないようで、「宮崎にはスキー場があるんだよ」と言うと、加藤さんは目を丸くしている。「えー、雪が降るの?」とまるで子供みたい。ミさんは蘊蓄が深く、何でも知っている。渉は相変わらず、何も知らない。それから、会員で八丈に良く来る人達の話になる。とてもココには書けないけど、とても面白い。爆笑が続く。安藤君だけはなぜかベソをかいている状態。加藤さんがますます安藤君を苛めるので、おかしいったらありゃしない。

 昨夜は2時間くらいしか寝ていないので、ウトウトし始め、解散。渉の部屋で常見さんが置いていった奄美の焼酎をちびちびと飲みながら、久しぶりに親子の会話。機械に弱い母さんの失敗談をすると布団の上で笑い転げている。彼女はカメラを持たない。独身からずっとである。渉の卒業式に出るというので、「あんなつまらんものにでるのか?俺は行かないよ」というと、「何でも良いから、一番簡単なカメラを貸して」という。リコーの押すだけのカメラを渡すと、「シャッターを押すだけで本当に写るの?」と疑っている。「間違いない」というと、ふーんと言う顔をしている。その夜、戻ると、カメラを返さない。「何かあったな?」と思い、「フィルムの現像は出したんか?」と聞くと、「ハッ」とした顔をする。「どうしたんか?」と聞くと、「あのね。本当になにもせんかったんけど、突然、ジャーと言いだして、切れたんよ。恥ずかしかった!」と泣き顔になって懇願する。「何もせんのに動くわけなかろうもん!」と言っても、「絶対、なにもしていない」と言い張る。原因は一つ。バッグから取り出すときに、強制巻き戻しのボタンを押していたのである。そうそう触っても押せるボタンではないのだが、そこを押しており、静まった卒業式会場で、ジャーという音がしばらく鳴り続け、彼女は狼狽し、周りからひんしゅくを買ったことは明白である。想像するだに恐ろしい。渉は「卒業式の写真がない」と言っていたらしいが、そこにはこういう悲喜劇があったのだ。

 11時くらいに沈没。朝の冷え込みが激しく、6時くらいに目が覚めた。直ぐにストーブを付ける。八丈はそれこそ暖かいところと思っていたのに意外でした。表に出て、クーを撫で、挨拶。痩せているがとても可愛い。ラッキーは寝ている。海は白波が立っており、ちょっと心配。ミさんが起きてきて、コーヒーを入れてくれる。8時くらいに大柄な女性がレグルスにやってきた。ロシア人と日本人のハーフで、魚の名前みたいな女性。シーラさん。シイラと思ってしまう。渉が「親父です」と紹介してくれる。底抜けに明るい女性で、とても眼が綺麗。シーラさんが持ってきてくれたパンで朝食を摂る。ラッキーも起きてきて、朝食。ココも一緒に食べている。


餌を貰っているココ。黒いのがラッキー。デカイ。


クーと渉。

 やがて加藤さんもやってきて、その日の予定を立てる。この風では八重根というポイントしか入れないと言うので、満潮になる昼頃に潜水することにする。それまで、未だ廻っていない島の北半分をドライブすることにした。最初に今日潜る八重根へ。


八重根のエントリー口。立っているのが渉。
12/04/2006

 海岸の岩の様子などは三宅とそっくり。海の中はどうなのだろう?海岸付近には海藻が殆ど無い。海の中にはテングサ類やナガミルがあるのだろうか?伊豆諸島に多いタマナシモクはあるのだろうか?八重根ではオオヒレテンスモドキが居るそうで、これが楽しみ。次には人面テンスといわれる不明種もいる。以前、原崎 森さんが撮影した人面テンスを調べた時には、Iniistius celebicus の疑いを持っていたが、これも確かめたい。テンスモドキやホシテンスもよく見てみたい。期待が膨らむ一方、耳と腰は大丈夫だろうかと心配になる。鼓膜を破って以来の潜水だし、腰はだるくて仕方がない。BCの着用が義務づけられているそうだけど、BCは一度しか使ったことがなく、渉に教えて貰うしかない。一度目は西表島で浮き上がってしまい、大恥を掻いた。

 それから乙千代浜をちょっと覗き、八丈富士の麓を廻り、ナズマドを見る。


八丈富士と八重根港

八丈小島。行ってみたい。


ナズマドのエントリー口。

 レグルスに戻り、潜水の準備。ロクハンは10年以上経っており、堅くて着づらい。シャワーがあるので、なんとか着用。出発。八重根ではすでにシーラさんとミさんが潜っている。ロープに掴まり、そろそろと入水。水が綺麗だ。海藻は短いものばかり。魚は余り多くない。最初に眼に入ったのは、ツマジロモンガラ。予想していたのはニシキベラだったけど、ニシキベラの姿はない。僕の好きなベラ類は、キツネベラ、ブチススキベラ、スジベラ、カンムリベラ、ホンソメワケベラ、カミナリベラ、アカオビベラ、トカラベラの幼魚、アカササノハベラ、ヤマブキベラの幼魚、見たかったスミツキカミナリベラは居ないし、思ったよりベラ類は少ない。多いのはスズメダイ類で、セダカスズメダイ、ナガサキスズメダイ、キホシスズメダイが多い。クマノミは見えないし、サンゴイソギンチャクもない。砂から転石になると渉が停まる。この辺にオオヒレテンスモドキの幼魚が居るらしい。落ち葉が溜まっているところに居るだろうから、そう言う溜まり場を丹念に探す。岩の下に白い網地のようなものがある。よく見ると、網ではなく、何かの卵ノウのようだ。軍手を脱いで触ると、不思議な感触。沢山の卵が整然と並んでいることは分かるが、眼が遠いので細かなところがよく見えない。渉を呼ぼうとしたら、渉の声がした。振り向くと手招きしている。どうやら見つけたらしい。


オオヒレテンスモドキの幼魚(撮影:余吾 渉)
全長 6.5cm 12/04/06 八重根 水深11m
尾鰭の後半が透明

オオヒレテンスモドキの摂餌(撮影:余吾 渉)
全長 6.5cm 12/04/06 八重根 水深11m

 予想通り、体は濃褐色で、緑ではない。フラフラしており、とても真面目に生きているとは思えない。餌を食う様子もない。頭の前が白くなっており、警戒色を出している。落ち葉の横に並んだときに全長を確かめ、落ち葉を指に当てて、約6センチと分かった。背鰭が大きく、体は嘘みたいに平べったい。約10分間、見ていたが、やがて飽きた。




ウズラガイ科の卵ノウ(撮影:余吾 渉)
 12/04/06 八重根 水深11m
岩の下(天井部)に端が附着して、カーテンのように垂れる。
長さはやく50 cm、 高さは約20 cmで、全体はループ状になっている。

 それから、卵ノウを渉に教える。目を丸くして見つめていたが、「たまご?」と聞くので、頷く。二人ともカメラを持っていない。後から撮影して貰うことにする。魚類ならアンコウの仲間かフサカサゴ類が疑われるが、魚類ではないかも知れない。

 耳は異常ないが、腰がだるくて、ウエイトが恨めしい。少し沖に出て、キンギョハナダイの小さな群れを見る。三宅が懐かしい。ツマジロオコゼを見ている内に、どうにも我慢が出来なくなり、帰ろうと合図。渉も腰のことに気がついたらしい。アオウミガメが水面近くをゆったりと泳いでおり、浮上する様子。未だ、小さい。

 30分の潜水は短かったけど、オオヒレを見ることが出来たので満足。渉がウエイトを持ってくれ、らくちん、らくちん。立ちションベンをして、ほっと一息。

 昼食はスパゲティ。僕の好みでスープスパにして貰った。安藤君が腕を振るい、美味しかった。安藤君はナスが嫌いだそうだ。「皮を剥いて、キウイと思って喰えばいい」と言ったら、シーラさんが大笑い。

 加藤さんのデジカメを借りて渉はオオヒレテンスモドキと卵ノウの撮影に行った。僕は腰が痛いので魚釣りでもしようかと思ったが、とても風が強く、加藤さんが「風邪を引くし、腰に悪いよ」と言ってくれたので、二人で話し込む。色々な話をした。「酒が入る前にきちんと話しておきましょう」と言うことで、まず、イトヒキベラのチェックの話をする。本州タイプと沖縄タイプの検討である。なんとか目処を付けたい。絵とメモを示しながら加藤さんに納得して貰えるように説明し、他の話へ。しかし、記憶がぼんやりしている。とても多くの人と話し続けたので、所々はっきりしない。頭の引き出しが小さくなっているのは間違いない。僕はとても古いことを鮮明に覚えていて、同窓会などで皆が驚くのだけど、最近の話が覚えられなくなっている。

 加藤さんと話したのは、イトヒキベラの他、以下のような気がする。

・人面テンス
・テンスモドキ
・渉のこと(加藤さん、ミさん、安藤君、原さんをはじめとするゲストの皆さんには、渉を可愛がり、鍛えて下さって、心から感謝しています。今後ももっと啓発して下さいね。)
・クマノミ村
・原さんのハレム(笑い話です)

 渉が戻り、卵ノウのチェックをする。たちまち、加藤さんが「ウズラガイ科の卵ノウでは?」と言う。僕も写真を見て、「魚ではなく、軟体動物では?」と思ったが、加藤さんが「日本近海産貝類図鑑」(東海大学出版会)を取り出して、p. 281 のヤツシロガイの写真を見せてくれた。実によく似ている。しかし、岩の天井にカーテン状につり下がっているという記述はない。「もしかすると、その内に、破れてちぎれ、海底に漂うような状態になるのかも知れないな」と思う。加藤さんは、八丈ではウズラガイとヤツシロガイがおり、その出現比率は7:3なので、ウズラガイが臭いと言う。長年の観察に基づき、経験に裏打ちされた意見なので、素直に納得。

 オオヒレテンスモドキの写真を見ると、尾鰭の後半が透明なのが分かった。この部分は水中では全く見えない。落ち葉を遣って全長を測ったときも色が出ている部分までしか測っていないので、0.5 cm をプラスし、全長を6.5 cm と推定した。

 次ぎに加藤さんと人面テンスの話をする。加藤さんは瀬能さんが同定した I. celebicus に固執している。これまでこの種の成魚の資料はないのに、瀬能さんが何故、I. celebicus と同定したかが僕には納得できない。加藤さんにその旨を伝えると、うーんと首を傾げている。全て納得できる状態ではない。まちっと、調べる必要があると思います。

 夕食は渉と二人で焼き肉屋へ。喰う、喰う、それこそ、牛には天敵の様子。カルビ4人前、ユッケ、カルビの煮込み、丸腸、骨付きカルビ、オイキムチ、大盛り丼を2杯喰い、「もう食えない。最近、食えなくなった」とのたまう。よく言うよ。それから、レグルスに戻ると、ミさんが、「はい、寝酒」と八重椿の瓶を目の前へ。有り難く押しいただき、また、親子のだべり。渉は D-80 というデジカメが欲しくて仕方がない様子。値段を聞いてびっくり。薄給の親父にはプレゼントできるような品物ではないね。「その内、金を貯めて買うから心配ないよ」と気を遣うので、お古のニコノス3型とストロボを譲ることにする。これはこれで、勉強にはなるだろう。再び、母さんのドジの話で盛り上がる。彼女の方向音痴はすざまじく、地下街へ行くと迷子になるし、甚だしいのは大きなスーパーではレジにたどり着けないのである。何度通っても学習が出来ない。自分でとうに諦めているのが一因でもあり、僕は先に出て、表で煙草など吸っているのだが、余りにも姿を現さないので、携帯に掛けると、案の定、迷子になっている。「肉屋の列を右に行き、壁にぶち当たったら、そのまま壁沿いに歩けばレジが見えてくる」と指示しないといけない。嘘みたいだけど事実なのである。中型のスーパーでも配列が変わると、パニックとなる。渉は布団の上でのたうち回っている。

 翌日、午後は渉のガイド当番があるので、午前中に八重根へ行き、人面テンスを狙う。加藤さんが気遣ってくれ、ベスト式のウエイトを用意して下さり、それを持って八重根へ。今日はかなりの距離を泳がなくてはならないが、ベスト式のウエイトのお陰で調子はまずまず。耳も心配ない。八重椿の効用だろう。やがて、砂地へ出ると、直ぐにテンス類が目に入った。眼の下に黒い横帯が走り、胸部から腹部にかけて、大きな黒斑があり、尾柄部に黒い縦帯が走る。尾柄部の斑紋は人面テンスというか、I. celebicus の特徴に当てはまるが、眼の下の横帯や腹部まで達する黒斑は I. celebicus には該当しないはずだ。頭は垂直に立ち上がり、Iniistius には間違いない。直感はハゲヒラベラの暗い体色タイプに近いと感じた。しかし、尾柄部の黒斑はハゲヒラベラとは異なる。これを人面テンスと思っているのではないかと思い、渉に「ハゲヒラベラだよ」と教える。「えっ?」と言う顔をしている。オスと思われるやや大きな個体はメス達よりも少し高く泳いでおり、隣のオスと干渉しているが、激しい争いはない。メス達は盛んに摂餌して、砂を吐き出している。余り近づけない。写真を撮るのは難しそうだと思う。

 他のテンス類は居ない。全て、同じ種が沢山居る。やがて飽きてしまった。岩礁の方へ移動すると、アオヤガラが4,5匹固まって餌を狙っている。小さなスズメダイの幼魚が群れており、これを狙っている様子。そこに、ホシテンスの20センチくらいの個体がおり、盛んに餌を摂っている。逃げないし、砂にも潜らず、昨夜の渉のように喰っている。三宅で見たホシテンスは直ぐに潜ってしまい、これほど、姿をさらしてくれるホシテンスは初めてで、興奮した。しばらく、眺めて、潜るかどうか確かめるために追いかけたら、ちょっとは逃げるが、砂には潜らない。直ぐに摂餌を再開する。余程、お腹が空いているのか、餌が多いのか?これはしばらく眺め、次は加藤さんから聞いていたクマノミ村へ。

 垂直に立つ岩盤にサンゴイソギンチャクが沢山並んでいる。どれも小さい。クマノミは殆どが中層に浮き、餌を食っている。海底近くにも何尾もいるが、殆どがイソギンチャクから離れ、互いの社会行動らしきものは見あたらない。はっきりメスと分かる大型の白い尾鰭の個体は3尾。オスはやはり3尾。クリーム色の尾鰭の中型個体がやたらに多い。尾鰭の縁だけが黄色くなっている個体もいる。右側の落ち込みにもサンゴイソギンチャクが3個体ほどあって、そこにもクマノミが居る。ややこしい集団である。しばらく眺めていたが、社会関係はさっぱり分からない。残圧は100 以上あったが、腰が段々とだるくなってきたので、渉に大きな疑問符を手で示し、帰ることにした。

 帰り際にウズラガイ科の卵ノウを覗くと、3カ所で縦に切れており、ビラビラになっていた。この後、ちぎれて流されるかも知れないなと思った。その後で、小さなヒラベラ類の幼魚を観察した。黒くて、全長は1.5 cm 程。種は全く分からない。

 帰ってから、昼食。今日も安藤君のスパゲティで、ミートソース。シーラさんに「嫌いな日本食はありますか?」と聞くと、「何でもいただけるけど、強いて言えば『デンブ』かな?」と言う。デンブなんて玄人だね。隣にいた安藤君が「デンブって何よ?」と聞くくらいだものね。「じゃあ、明日はナスとデンブのスパだね」と言うと、また、シーラさんが「ヨゴパパは意地が悪いですねー」と大笑い。良く笑う人です。それから、安藤君のラッキーとの格闘の話が始まった。実に面白い。シーラさんと大笑い。安藤君くんはますます調子に乗って、体全体を遣って熱演。ラッキーは相当に激しい犬のようだ。

 その後、加藤さんはその日にフォト講座を受けに来た原さんのお知り合いの女性お二人と海へ。お名前は忘れてしまいましたが、「原さんにだまされたんでしょ?」と聞いたら、まんざら嘘でもないような顔をして笑っていたゾ!。その後、彼女らが戻ると、ライトが水没したらしい。合掌。シーラとミさんはガンカゼの話で興奮気味。賑やかなショップである。

 その後、潜水チームが出掛け、ミさんと少しお話ししている内に、チケットを確認すると、最終便ではなく、第3便をとっていることが判明。「おとうさんは危ないなあ」とミさんに言われ、空港へ。シーラさんには、「後でグループ写真を撮りましょうね」と約束していたのに、ボツ。空港でミさんとお別れし、その後、少し時間があるので、空港の前を加藤さんや渉が通過するはずと思い、空港の前で待っていました。離陸は16:10でしたが、15:55 にシーラさんを乗せた渉が通過していきました。こちらには気がつきませんでした。なんだか、すこし、寂しい気がしましたが、それが八丈での最後の思い出となりました。

 最後に。

 冒頭の写真はシーラさんのフードです。トウシマコケギンポを連想し、これは大平さんにお見せしなくちゃと思いました。ちなみに、ミさんはこれだけはかぶってくれるなとシーラさんに懇願したそうです。これっくらい良いじゃないよねー。

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