南風泊(はえどまり)というのは、春に強く吹く南風からの避難港のことです。九州では、冬に卓越する北西風から逃れる為に、多くの漁港は南側を向いています。そこで、こうした南風に強い港が所々にあります。有名なのは、下関市彦島にあり、フグの競り場としても有名です。
イル・デ・パンの夕日
大学1年の時に、与論、沖永良部、奄美と旅をしたとき以来、南の島の自然、風土、人々に強く惹かれ、魚が好きと言うだけでなく、いつも南の島のことを考えるようになりました。お金も、近くに友人もなく、粗末な農家の下宿で(トイレは庭の中にあり、雨の夜は傘と懐中電灯を持って行く)、じっと、寒い冬を過ごしているときに、書き始めたのがこの南風泊通信です。
ハワイ島のどこか
南の海の夕暮れ時、浜辺を歩いていると、なにか途方もなく悲しいというか、懐かしいような気持ちになります。Southern
down なんて勝手に呼んでいましたが、好い言葉に出会いました。朝日新聞の記者をされていた辰野和男さんが書かれた「りゅうきゅうねしあ」(朝日新聞社)に、何と一言、「懶(らん)」と。